アオキの葉裏にいた約4.0mmのハモグリガ科と思われる小蛾。上から見ると白っぽい蛾だが、横から見ると前翅外縁に特徴の黒い点がはっきり分かる。翅の先端側の一群の模様が小昆虫のように見え黒い点はその目にあたる。しいて言えばキジラミを模している感じ。大図鑑と「みん蛾」を見て、バクチノキハモグリガが一番似ているようので、上げておいた。多分写真では種の特定は無理なのではないだろうか。
通常の静止姿勢は1枚目のように触角を体に沿って後ろにしている。撮影を始めると光に反応してか、触角を前にし歩き出した(2から4枚目)。この時本来の眼が現れる。この仕組みは5枚目に拡大したが、触角の根元がお椀状に拡がっていて、複眼をちょうど覆うようになっている。従って、触角を体に沿って後ろにすると、黒い複眼が外から見えなくなる。この触角のふくらみを眼帽と言うそうである。
緩・蛾像掲示板にやや詳しい解説がある。
この役割についてはネットで見てると、いくつか説あるが、私はどう見ても羽の後部の黒点を眼と見せるために本来の眼を隠しているのだと思う。ただ、この眼帽で視野がかなり制限されると思う
。
最後の写真はコバチと小蛾が鉢合わせしたもの。触角をふれあわせて、白と黒の虫が何もないかのようにすれ違った。こういう状況、個人的に好きです。
宮崎市木花 木花神社、 2011年1月15日