日当たりのよい棘の多いフユイチゴに似た灌木にタマムシが集まっていた。1枚の葉に1,2匹だが20頭以上いた。交尾している者も2組いたが、他はあまり動かず日なたぼっこという感じ。現地ではタマムシに似ていて初見とわかったぐらい。
あまり近づくと飛んで逃げるが、近くの葉にすぐに着陸する。交尾している個体は逃げないので、ゆっくり撮れた。初めは直射日光下なので、ストロボを焚かずに撮っていたが、コントラストがつきすぎで細部がよく分からないので、ディフューザで影を作りわざわざストロボで撮った。そうすることで光もまわり、光沢がきれいに出た。胸部を拡大すると小さなピースを集めたような模様がまるで、鎖かたびらのようで、美しい。腹端の部分に4本の棘のような構造があり、面白いのだがうまくピントが合っている画像が撮れていなかった。
写真では虫の色は七色に変わって見えるが、肉眼では茶色系の金属光沢。複眼はストロボのせいか、オパールのような不思議な色で変わった反射が見える。
体長♂7.4mm、♀8.1mm。まず図鑑を見ると、すぐにシロオビナカボソタマムシと似ているとわかったが、似た異なる種の可能性はある。クマイチゴなどのキイチゴの葉上にいるとあり、あっている。ネットで検索をかけるとたくさん画像が出てくるが、皆さん非常に強い光沢と敏捷性に苦労されていて中々いい画像がなかったが、ひむか昆虫記には、さすが特徴を捉えた
画像が掲載されていた。
宮崎市木花 木花公園、 2012年4月1日