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中型の目立つハチを葉表に発見。アシナガバチのような感じだが触角がとても長い。黄色い部分が多くて華やかな印象。やや高いところで、枝を引っ張りながらの撮影で1方向からしか撮れない。ストロボにもとても落ち着いていて、ゆったりとクリーニングを始めたので、時間順に載せてみる。(説明は画像の下)
まずは、口で前脚をよくなめる。汚れが取れるのだろう。 次にきれいになった前脚で複眼を色々な角度からなでつける。カメラレンズを掃除するのと似ている。 何をしているかわからないが、前翅を丸く上げた腹部にぴったり付けて後脚を上げて両方同時に前後に動かす。後翅は左右にのばし振るわせる。小型のヒメバチでもたまに見る特徴的な姿勢。 腹部をやや高く上げ後ろ脚で腹部下面あたりをなでつけている。腹部の掃除か。 前翅を腹部と後脚の間にいれて、抜く動作。両方の翅を同時にクリーニング 後脚膝節を前翅前縁部にあてて後ろになぞる。これは、両足上げているが、片翅づつ行う。 上と似るが、前翅前縁を膝節と腿節に挟むようにして、後脚を動かしているところ。前縁上面あたりをクリーニングしている感じ。 上と同じ動作を右前翅に対して行っているところだが、よく見ると後翅の位置が違っている。 この姿勢は特徴的なので、ハエやカでもよく見る。両後脚をクロスして前翅中央から端にかけてしごく動作。 先ほど(4枚前)と同じく、後脚膝節を前翅前縁部にあてて後ろになぞる。ただし、今回は右後脚を上げている時、左後脚は腹部をクロスして体の右側で支えていることに注目。たぶんどこか擦っている部分が違うのだろう。 腹部の掃除に使った後脚に対して、今度は中脚で擦る。この時中脚の端距(とげ)を巧みに使いひとなでで、2面をクリーニングしている感じ。端距のこんな使い方は始めて知った。ほとんど飾りと思っていた。 同じく中脚を使い、今度は前脚を擦る動作。これで大体終わり。 もちろん後翅、触角のクリーニングなど撮れてない動作もたくさんある。この間タイムスタンプで後ほど確認すると約10分間。現場では「ほー」と感心して見ていたので、2,3分だった印象。上の説明文を全部読まれた貴方は、相当虫好きです。 途中から動画に切り替えようかと迷ったが、静止画と動画に分かれるのも見にくいので、静止画で最後まで撮った。あまり見る機会は無かったが、コバチなどもいつもこれくらい丁寧に掃除しているのだろう。自分が風呂で頭から足先まで洗う手順を思い出した。 さて、これだけ写真を撮ったので、どうしても名前が知りたく、久しぶりに渡辺さんのHPの画像を全部めくりする。少し見ない間にかなり充実している。その結果私の絵あわせの判定では、ヒメバチ科メンガタヒメバチ亜科Metopius属キュウシュウメンガタヒメバチとなった。腹部の模様が一番似ている。顔を前から撮れなかったのが痛い。このハチの特徴は額に角が有ることのようだが、ぼけているが上の強拡大の画像の触角の間の線状のものが角からの光の反射と判断した。合っているかどうかは、いつもの通りよくわからない。 過去にはメンガタヒメバチ亜科として5月に撮影している。この時の者は黒っぽくて今回の者とはやや印象は異なる。 追記 わたなべさんに直接コメントを頂き、メンガタヒメバチ亜科Acerataspis属コンボウヒメバチAcerataspis clavatato と分かった。Information station of Parasitoid wasps の解説を読んでみる。Acerataspis属までたどり着ければ、前脚、中脚に黄色い輪があれば、コンボウヒメバチとなる。腹部の体節第1~3背板の黄色紋と4節目の黄色の帯の太さも特徴とある。Acerataspis属へたどり着くには、顔面の盾状隆起の有無が分岐点だが、私の画像では前からの物が無く、よく分からないようだ。 検索をかけると101件とそれほど多くない。似た名前のコンボウアメバチだと、1000件を超える。意外に生態画像は少なく、やや小さいがぽん太の昆虫ブログにようやく発見。一致していた。 宮崎市鏡洲 丸野対岸、 2012年10月13日
by tukikui
| 2012-10-25 23:31
| 昆虫
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