少し高い位置の葉表に3頭の虫がとまっていた。この時期には条件のよい場所には複数の虫がいることもある。こんな時は、すでに撮ったことがあるか、写真写りがよいかなど考えて1頭に絞らないと中途半端になる。小型のハムシ、コバエ、白い小蛾。コバエも面白そうだがすぐに逃げられそうなので、スガ科あたりの白地に黒斑がある蛾に狙いを定める。
まず上から、複眼にピントをあわせて撮ろうとするが目の位置がよく分からない。翅先までのサイズは1cm強で、少しピンクがかっていてあまりみない色。次に横からピントを合わせて、翅脈がはっきりと白く蛾でないと気がつく。白いハネナガウンカは、初物。慎重に翅にピントを合わせるが,複雑な曲面を描いていて難しい。頭部も拡大してみたが結局ファインダーでは構造がはっきりしない。
ネットで調べるとすぐに、ハネビロウンカ亜科のクロフハネナガウンカとわかる。参考に
写苦撮虫さんのページにリンク。ハネビロウンカ特有の翅をV字にして止まることは少ない様だが、Kasuのデジタル昆虫写真ギャラリーには、
その画像があった。こんな姿を撮っててみたい。画像のコメントを読んでいると、なかなか出会えない虫だという印象の方がおおいようだった。検索をかけると506件で少ないが、画像は豊富にある。
3枚目は頭部の拡大だが、複眼と思っていた隣に透明に近い色の複眼が写っていた。透明の目で光を感じられるのか?
宮崎市鏡洲 加江田渓谷、 2013年5月26日