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このカテゴリの目的は、擬態の対象となる物体が実はどんな物なのかを、擬態している動物の方と同じく正確に見ることにある。
野山で小生物たちの写真を撮っていると、よく、「これは虫か? 生き物か?」と疑問に思う物体に出会う。これまでの経験で、似た物体を思い返してみてもよく分からない。その時は、生き物(正確には動物で、植物、菌類を除く)と言う前提で撮影を始める。「初めて見る形状だ、何だこれは?」と思いながらどきどきしながらシャッターを切りながら近づいていくと、あるところで生き物でないことに気がつく。(実は触って見るまで分からないこともあるのだが、、)ただの葉っぱだったり、枝の切れっ端だったりする。また、「あ、ヒメハマキ」と先に科名まで分かって慎重に近づいていくと、木の芽の皮だったりする。誰にでもよくある経験だと思う。 これは、立場を変えて自分か捕食性の生物だとすると、「獲物のようだが、食べてみると葉っぱだったから、今後はこういうのは、食べないでおこう」と学習する隠蔽型の擬態成立の初期の過程を実践してしまったことになる。 これらのはからずも撮ってしまった画像は整理する時に捨てていたが、ある時「私をここまでだまして、どきどきさせてくれたので、残しておいてもいいかな」と思った。残してみると、後で見直しても個人の思い出としては意外に面白い。それで、生き物でないと気がついても、その後なるだけきちんとした画像まで撮って置くことにした。 ブログは個人の思いや、ふとしたことなどを書くところのようなので、このような生物学とは何も関連のない「生き物のように見えて個人的にどきどきした物体」を載せるには適当だと思う。これまで、ネットはだいぶ見てきたがこのような物件にはほとんど出会ったことがない。まれに、自然写真系のサイトで擬態している生物とペアで画像が載ることがあるが、どちらかというと、科学的な説明が主であった。何より、「生き物のように見えて実は違った物体」を一言で表す言葉を知らず、ネットで検索がかけられないのが痛い。しいて上げれば擬態対象物だろうか。もっといいスマートな名前を知って(使って)おられる方は、教えて下さい。 文章が長くなったが、とりあえず一例を上げてみる。ツツミノガ科にそっくりな物体。本物(というのは実は擬態をした偽物ともいえるのだが)にも、このように細い縦筋がたくさん入っている。しかもペアでならんで、今にも交尾が始まるのかと思った。 最後に、ここを読んでいる人は経験者がほとんどだと思うので、書かなくてもよいかもしれないが、こういう物体は現場で肉眼で写真のように明瞭に見えているわけではない。自然光で撮るとさらに臨場感は増すだろうが、このカテゴリの第1の目的はそうではなく、最初に書いたように自然が作り出した擬態の対象となる物体が実はどんな物体なのかを正確に見、記録することにある。そして裏の目的は私のわくわくした思い出のアルバムにすることであるが、これは私以外には関係のないことである。
by tukikui
| 2011-02-14 22:41
| 擬態対象物
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