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オオヤマトビムシ属 ヤスマツオオヤマトビムシ 967
かなり朽ちた湿った木の上に紺色に橙色の斑を持つ虫を発見。きれいな甲虫だなと思って撮影すると、トビムシだった。何かの本でこんな原色のトビムシを見た気がするが日本にもいたとは。オレンジは蛍光色で目立つ。動きは遅いが、なかな止まらないので、撮影は楽ではない。照明を当てると暗いところに潜ろうとするが、跳びはしない。 眼は個眼が8個で1つの複眼のようになっている。複眼と個眼の中間のようでおもしろい。橙色の突起や、この色の理由など興味深い。 4枚目の画像で体の厚みがわかるが、以外に薄い。最後の画像は偶然2頭のトビムシが遭遇した場面。触角で相手の体を触れて、何もなかったように離れた。どんな情報が交換されたのだろうか。 体長3.2mm、普通の全身が紫のムラサキトビムシより大きい。写真では紫色が少し白っぽくなっているが、見た目はもっとつや消しの濃い紫色でより美しい。 ezo-aphidさんよりコメントで、オオヤマトビムシ属でないかと指摘があった。ネットでは画像は全く見つからず、「日本産土壌動物」を見た。さすがに詳しい! 図もあるし、解説も長い。ヤスマツオオヤマトビムシ(Ceratrimeria yasumatsui)の図があり、写真とは縦横の比が少し違っていてずんぐりしていたがよく似ていた。オオヤマトビムシ属の特徴は1つは、体が扁平で大型、青地に紅紋でよあっている。もう一つが難物で、PAO(触角後器)というものが丸くなく細長い。下の写真は4枚目の画像を無理矢理拡大したものだが、目の触角側にPAOらしい黒いものが見える。もしこれがPAOならば、かなり細長いのでOKだろう。 ヤスマツオオヤマトビムシは九州の腐葉土で得られ、体長2mmを超えるとのことである。オオヤマトビムシ属は2種あるそうで、もう一種が気になるが、この本は属までの検索なのでそれについては載っていない。 体長について気になったので、写真から体長が計れそうな7頭(同じ個体が混ざっている可能性もある)全部測定してみた。最大3.5、最小3.0,平均3.3mmとなった。どれも2mmを超えている。(超えすぎか?) 宮崎市鏡洲 加江田渓谷、 2011年5月3日
by tukikui
| 2011-05-05 01:09
| 小昆虫など
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